雑誌「チルチンびと」66号掲載 京都大原の山里に暮らし始めて

気になっていたことが、一つ解決

1996年に、僕はイギリス人の妻・ベニシアと息子の悠仁と3人で、 京都大原の山里に引っ越してきました。暮らしながらの民家改修や、 ここで経験したこと、考えさせられたことなどを綴っていきます。 写真・文 _ 梶山 正 我が家の向かいに広がる田んぼに、日本の国鳥である雉のカップルがやって来た。田植え前の水を張った田んぼで、餌を探し当てて啄んでいた。 前号の続きで電気配線の話を進め たい。古い家の雰囲気はいいのだが、 古い配線器具は漏電の不安があった。 我が家の電線の半分は、布で被覆 された旧式の単線コードだが、これ をすべて、今普及しているVVFケ ーブルに変えたい。また、混んだラ インとあまり使われていないライン を整理して、なるべく均等にしたい。 それに、コンセントボックスを増や し、照明器具のため天井に引っ掛け シーリングを付け、スイッチも設置 したいと思った。あとは、親切で、 しかも安く工事を引き受けてくれる 業者を捜さなければ。 電気工事士が 見つかった 僕はインド料理店DiDiを営ん でいる。1984年に8カ月間イン ドを旅したあと、帰国してすぐに始 めた店だ。当時僕が住んでいた学生 アパートの3部屋を改装して店に変 えた。業者に頼まず、僕が自分で工 事をやり始めたのを見て、大家さん が悲しそうな顔をしていたことを思 い出す。 僕はインドの旅を続けながら、貧 しくてもたくましく生きる人びと の 暮らしを見ていくうちに「人間って 何をやっていても、案外しぶとく生 きて行けるもんやなあ……」と思う ようになっていた。それで、僕もし ぶとく生きて行くために、自分でで きることをすぐに始めてみたいと思 った。それがDiDiを開いたこと につながっている。 また、インドで僕は安いメシ屋や 外国人旅行者向けのカフェ、高級ホ テルのレストランなど、いろいろな お店で食事をした。そんな中で、と ても気に入ったお店との出会いもあ ベニシアが幼い頃から憧れたのは、 コテージガーデンをつくること。 ガーデニング本を開きながら、 どうしようかと模索する。 僕が家の修理をやっていたとき、 妻は庭に料理用のハーブを植え 始めた。今ではハーブのいい香 りが漂う庭になった。

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